和泉式部日記を書く-恋-(2)

2.黒髪の
釈文:「黒髪の みだれも知らず うちふせば まづかきやうし 人ぞこひしき」

選字は「黒髪の三多れ裳しら春う地布世盤 万徒可幾や里志人曽故飛斯支」

歌意は「黒髪が乱れるのもわからずに、悲しみのあまり泣き伏すとはじめに黒髪をかきやってくれたあの方が恋しい。」

鑑賞:和泉式部の恋愛歌の代表歌。「かきやりしその黒髪のすぢごとにうちふすほどは面影ぞたつ」はこの歌に応じて藤原定家『新古今集』が詠んだものである。

参考文献:和泉式部日記 和泉式部集 野村精一校注 新潮社