久米禅師と石川郎女の歌四首(7)金沢本万葉集から

7.引く人は
原文は「梓弓都良弦取波気引人者 後心乎知人曽引 禅師」

書き下し文は「梓弓都良弦(あづさゆみつらを)取波気引人者(とりはけひくひとは)後心乎(のちのこころを)知人曽引(しるひとそひく)」

万葉かなの特徴:後の時代になっても変体かなとして使われているものもあるが、廃れてしまったものもある。一例として「弦」がある。

参考文献:金沢本万葉集 藤原定信筆 二玄社