うぐいすの声にいざなわれて(14)和漢朗詠集を書く

14.もし、うぐいすの声が

釈文:「鶯の声なかりせば雪きえぬ 山ざといかで春をしらまし」中務

書き下し文は「うぐひすのこゑなかりせばゆきヽえぬ やまざといかではるをしらまし」

現代語にすると「もし、春の訪れを告げるうぐいすの声がなかったら、春が来ても雪が消えないこの山里では、いったいどのようにして春が来たことを知ることがでいるだろうか。」

参考文献 和漢朗詠集 川口久雄訳注 講談社学術文庫