蘇軾の行書・榿木詩巻の臨書する(7)杜甫「堂成」から

7.しきりに燕も

釈文:「頻來語燕定新巣」

書き下し文は「頻りに来たる語燕(ごえん) 新巣を定む」

現代語にすると「ツバメはしきりにやって来てさえずり、新しい巣作りを始めるようだ。」

鑑賞:「頻」歩偏の終画は一度に運筆せずに何度かに渡って左へ払っている。「燕」と本文にある「燕偏に鳥」は同字。偏と旁が緊密に接して字形が整っている。

参考文献:蘇軾集 二玄社