蘇軾の絵画論を書く(3)その二

3.つばさを広げて

釈文:「雙翎決將起
    衆葉紛自舉」

現代語にすると「つばさを広げて飛び立てば
        葉は入り混じって乱れせりあがる」

鑑賞:「雙」は「双」の元字である。
   「舉」は「挙」の元来の字である。いずれも現代ではあま
   り使わないために読んだり書いたりすることが難しくなっ
   てきた。

   だから省略形でない本来の字を覚えておくことは大切で
   ある。書道字典を手元に置き、調べることを慣わしとした
   い。

参考文献:中国絵画入門 宇佐美文理著 岩波新書