庖丁を持つと(1)荘子を書く

1.料理人は君主のために

荘子 祥香書

これは、「荘子」養生主篇から有名な料理人の話です。
庖丁為文惠君解牛手之
 所触肩之所倚足之所履
 膝之所
(足奇)」

大意は、「庖丁が文惠君のために牛を料理した。手でさわり、肩を寄せ、足を踏ん張り、膝立てをする彼の仕草のたびに」

今回は楷書で、小楷の部類に入るでしょうか。お筆は写経用のお筆を使っています。筆先が効くとピリッとした感じになります。

 参考文献:荘子 金谷治校注 岩波書店