大字を書くときの姿勢(2)床・畳の上で書を書く
2.田中塊堂先生の姿勢とは
田中塊堂先生の師である「川谷先生の執筆法は体全体を使って、くわしくいえば筆の進む方向に体も倒れていく、といった風だった」
田中先生も師匠の影響が残っているとしながらも、「立って書く、ということは私の工夫の一つであろうか。」と述べています。
このとき、「足を左右に開かずに、前後に(ちょうど剣道の足さばきのように)交差させる。立つことによって紙面全体を見わたせることができ、足を前後に構えることによって、最小の運動で最大の運動範囲をわが物とすることができる」*①
写真では、左足を前に出して、右足を引き、左手を腿のあたりにおいて安定を図っています。
出典:*①書道講座 かな 二玄社