和泉式部日記を書く(七十六)-男に忘られて(2)
1.けさはしも
釈文:「けさはしも おもはむ人は とひてまし つまなきねやの うへはいかにと」
選字は「遣佐者し毛於も盤无日とは登飛てま志 徒ま難支年や乃う邉八移可耳と」
鑑賞:「しも」は「霜」に強調の「しも」をかける。「つまなき」は「夫(つま)」と軒端の意味の「端(つま)」をかける。
歌意は「今朝のように冷たい朝には、私を思ってくれる人なら、尋ねてくれるでしょう。独り身の屋根にはどれほど霜が降りていることだろう。」
参考文献:和泉式部日記 和泉式部集 野村精一校注 新潮社


