和泉式部日記を書く(七十五)-ゐなかへ行く人の-(2)

2.いのりける
釈文:「いのりける こころのほどを みてぐらの さしてはいまぞ おもひ知りぬる」

選字は「伊乃り遣流こヽ露の保と越三亭具羅の 佐して盤いま楚お裳比し里ぬ類」

鑑賞:「みてぐら」は神に祈るときの捧げ物。「見て」をかけ、「さして」を導くための詞とした。

歌意は「あなたはお祈りの甲斐があったとおっしゃるけれど、私にはあなたのお心がわかりました。あなたが捧げたみてぐらのおかげで。」

参考文献:和泉式部日記 和泉式部集 野村精一校注 新潮社