和泉式部日記を書く(五十四)-ものへいにし人-(1)

1.どこかへ出かけた人
釈文:「ものへいにし人、ひさしくおとせぬを、ものなどとはするに、このほどと言ひけるも、すぎければ」

選字は「も能遍い爾し人飛佐志久於とせぬをも農 なとヽは春る爾このほとヽ言ひ希流毛寸支介連盤」

鑑賞:「ものへいにし人」どこかへ出かけた男が。「ものなどとはするに」どうしたのかと問いかけたところ。

「このほどと言ひけるも、すぎければ」少し経ってからお伺いします、と言ったが、その後たよりもなく時が過ぎたので。

参考文献:和泉式部日記 和泉式部集 野村精一校注 新潮社