和泉式部日記を書く-いはほのなか-(1)

1.親の心
釈文:「親の心よからずおもひけるころ、いはほのなかにもといふうたを、句のかみごとにすゑて、うたをよみて、母のがりつかはしける」

選字は「親の心よから春於も飛希流ころ意者ほ乃 な可に毛登いふうたを句の可み故と二すゑ てう多越よ三傳母の可里徒可盤し遣塁」

鑑賞:これまでは部立にしたがって配列していた和泉式部集だが、ここからは特に部立をもたない。

次からの二首は「いかならむいはほのなかに住まばかは世のうきことの聞こえこざらむ」『古今集』(雑下 よみ人しらず)の二句・三句の十二文字を初句に置いて詠んだものである。

参考文献:和泉式部日記 和泉式部集 野村精一校注 新潮社