昔からの家を訪ねて田舎の家へ(3)孟浩然の詩から

3.庭先の広い

釈文:「開筵面場圃 把酒話桑麻」
書き下し文は「筵(むしろ)を開きて場圃に面し 酒を把りて桑麻を話す」

鑑賞:「場圃」「場」は穀物を脱穀する所。「圃」は野菜畑。秋になると野菜畑を脱穀場にする。「話桑麻」桑や麻の生育具合を話す。陶淵明の『園田の居に帰る』に「相見て雑言無く、但だ道(い)う桑麻長びたりと」とある。

現代語にすると「庭の前の広場に向かって宴席を設け、酒を手に取り桑や麻の育ち具合を話す。」

参考文献:漢詩と名蹟 鷲野正明著 二玄社