七枚の梶の葉に書いても(1)建礼門院右京大夫集より
1.七夕の今宵は
釈文:「七夕の あひみる宵の 秋風に 物おもふ袖の 露はらはなむ」
選字は「七夕の阿飛三流宵農秋風爾毛能 於も布處弖乃露者羅盤奈無」
鑑賞:一行目は変体かなと漢字を多用して構築的であり、二行目はゆったりと余白が渇筆によって活きている。
歌意は「七夕で二星が出逢う今宵ばかりは、涙に濡れた織女の袖も乾いていることだろう。その秋風で私の袖の涙の露もかわかしてほしい。」
参考文献:建礼門院右京大夫集 糸賀きみ江校注 新潮社
1.七夕の今宵は
釈文:「七夕の あひみる宵の 秋風に 物おもふ袖の 露はらはなむ」
選字は「七夕の阿飛三流宵農秋風爾毛能 於も布處弖乃露者羅盤奈無」
鑑賞:一行目は変体かなと漢字を多用して構築的であり、二行目はゆったりと余白が渇筆によって活きている。
歌意は「七夕で二星が出逢う今宵ばかりは、涙に濡れた織女の袖も乾いていることだろう。その秋風で私の袖の涙の露もかわかしてほしい。」
参考文献:建礼門院右京大夫集 糸賀きみ江校注 新潮社