「蓮」の詩歌を臨書する(6)和漢朗詠集から
6.蓮花はお経では
釈文:「経為題目仏為眼、知汝花中植善根」
書き下し文は「経には題目たり仏には眼(まなこ)たり
知んぬは汝は花の中に善根を植ゑたりといふことを
為憲
現代語にすると「蓮花は、お経では『妙法蓮華』という題目であり、御仏の眼に喩えられている。これは花の中でそなただけが善根を植えたのだろう。」
鑑賞:「佛」と「中」は他の字と比較しても縦画を伸ばして雄大である。余白が生じて、リズムも感じられる。
参考文献:和漢朗詠集 川口久雄訳注 講談社学術文庫