蘇軾の細楷を臨書して(10)懐素自叙より

10.もの好きとともに

釈文:「兼好事者同作歌。以贊之。動盈
    巻軸。夫草稿之作。」

書き下し文は「兼ねて好事の者と同(とも)に歌を作り、以て之を贊す。動(やや)もすれば巻軸に盈てり。夫れ草稿の作は」

鑑賞:「好事」すぐれた人。変わった物事を好む、もの好き。
   「巻軸」軸装した巻物。もの好きと一緒に作った歌に賛を
    書き、軸装にした巻き物がいっぱいになった。

参考文献:蘇軾集 二玄社