蘇軾の細楷を臨書して(7)懐素自叙より

7.懐素は僧中の

釈文:「故叙之曰。開士懐素。僧中之英。気概通疎。性靈(豁) 
    暢。精心草聖。」

書き下し文:「故に之に叙して曰く、開士懐素は、僧中の英なり。気概通疎、精心草聖。」

鑑賞:「僧中之英」の「中」で墨を継ぎ自信にあふれた書き振りである。懐素の原文においても「英」で墨をたし、しっかりと書いている。

懐素の評判は大変に高く、僧の中でも優れている、気概は滞りなく、性質はのびやかで草書に秀でている、と言われている。

参考文献:懐素 自叙帖 二玄社