続・良寛の戒語を臨書する(3)ものいふに

3.けたたましく

良寛作 祥香臨

原文:「け多ヽましく毛能いふ
    多まげ多げ爾毛能いふ
    おしつけ多げ耳毛のいふ」

釈文:「けたヽましくものいふ
    たまげたげにものいふ
    おしつけたげにものいふ」

現代語にすると「騒がしくもの言う
        非常に驚いたようにもの言う
        押し付けるような態度でもの言う」

良寛さんは、同じ文字が隣同士になったときは自然に変化をしていることに
気づきます。例えば「能」がそうです。

 参考文献:良寛の名品百選 加藤僖一編著 考古堂