続・良寛の戒語を臨書する(1)ものいふに

1.耳ざわりなこと

良寛戒語 祥香臨

原文:毛のいふ耳
   おほ可多みヽ多ちて起こゆるものは
     き者〜しく毛のいふ
 
釈文:ものいふに
   おほかたみヽだちてきこゆるものは
     きは〜しくものいふ

鑑賞:「耳だちて」とは角立って耳ざわりとなることです。
   「きわきわし」は、際立っていることで、戒語の中では、特に
    目立つような話し方でしょうか。

 参考文献:良寛の名品百選 加藤僖一編著 考古堂