月下獨酌四種から其一(5)李白詩を書く

5.私が歌うと

祥香書

我歌月徘徊
 我舞影凌亂


書き下し文は、「我歌えば 月徘徊し
        我舞えば 影凌亂す」

「徘徊」:さまよい歩く。ぶらぶら歩く。
「凌亂」:入り乱れもつれる。秩序のないさま。

意味は、私が歌うと、月は天でさまよい、 
    私が舞うと、影は入り乱れもつれる。

自分が酔っているから、ふらふらと月は歩くようで、影はもつれたように
動くという、良寛さんを思い出すような光景です。

 参考文献:漢詩と名蹟 鷲野正明著 二玄社