夏せみと彭祖の寿命(1)荘子を草書で書く

1.朝の菌

荘子

 「奚以知其然也、朝菌
  不知晦朔

読み下し文は、「奚を以って其の然るを知るや、朝菌(ちょうきん)は晦朔(かいさく)を知らず」

「朝菌」とは朝生えて晩に枯れるというキノコです。「晦朔」は、一ヶ月の一日と晦日(みそか)。
意味は、どうしてそのことがわかるのか。朝菌は、朝から暮れまでの命で一ヶ月の一日と晦日を知らない。

はかないもの、短い命を朝菌に例えています。
 参考文献:荘子 金谷治訳注 岩波書店