蜩と鳩が鵬を笑う(4)荘子を草書で書く
4.百里の旅に出る人は
「適百里者(宿春糧適千里者)*①三月聚
糧之二蟲又何知」
読み下し文は、「百里に適(ゆ)く者は(宿に糧に春木、千里に適く者は)三月糧を聚(あつ)む。之の二虫またなんぞ知らん」
意味は、百里の旅に出かける人は、一晩かかって食糧の米をつき、千里の旅に出る者は三ヶ月かかって食料を集め(て用意す)る。この蜩や小鳩にいったい(大鵬の飛翔のことが)わかるだろうか。
蜩と小鳩が大鳳を笑って言っていることは、どういうことか。次に明かされます。
*①脱字
参考文献:荘子 金谷治訳注 岩波書店