こういう時は聖教序を臨書しよう(4)

4.続・不調和のバランス

集字聖教序  王羲之   二元社   祥香臨

ウ)平行線を避ける
横画が何本か連続している場合、全てを同じ方向に書かないということです。
例えば、五行目の二字目にある「其」でみてみましょう。「其」の中の横画は
微妙に向きが異なり、変化をつけています。

文字の形では、機械的に定規で線を引くようにきっちりと書いてしまうと、味わい
が失われます。それは元来、文字の持っている息遣いが感じられなくなるからです。

エ)左右の変化
左とは、偏であり、右とは旁ですが、同じ力関係になっていないということです。
(1) 偏が小さく、旁が大きいもの
  「懐」「敏」「妙」などです。
(2) 偏が大きく、旁は小さいもの
  「能」「斯」などがあります。
 ここでも左右が同じ大きさで並びますと、単調になり面白味に欠けることに
 なってしまいます。