2025-02-17 / 最終更新日時 : 2025-02-18 タオ おとなの楷書と行書 王羲之書法と中国書の源(2)集字聖教序から 2.おもむきの書王羲之の書には、それまで表すことのなかった書者の感情を織り込むことに成功した。直鋒から偏鋒へと柔軟に対応して書線に変化をつけた。 新書体へ移行する中、篆書・隷書の遅筆と行書・草書の速筆を一画の中に取り入れ […]
2025-02-16 / 最終更新日時 : 2025-02-17 タオ おとなの楷書と行書 王羲之書法と中国書の源(1)集字聖教序から 1.書の源流書は、中国古代の漢字から始まった。現在残る最古の漢字は殷代の甲骨文である。天に未来の吉凶を判断する神意を問う卜(うらな)いに用いられた。 甲骨文は亀甲や獣骨の上に刻されているが、朱または墨で下書きがされている […]
2025-02-15 / 最終更新日時 : 2025-02-15 タオ 大人のかな書 春立つ日に(3)俳句を書く 3.作者は黒柳召波とは:くろやなぎ しょうはと読み、江戸時代の俳人。京都の人。別号は春泥舎。漢詩に通じ蕪村の社中に参加した。遺稿『春泥発句集』 蕪村は「春の海 ひねもすのたりのたりかな」で知られる。江戸中期の俳人・画家。 […]
2025-02-14 / 最終更新日時 : 2025-02-15 タオ 大人のかな書 春立つ日に(2)俳句を書く 2.書き方のポイント今回は三行の形式で書く。一行目の「春」は左はらいを長めにして、二行目の空間に働きかける。その下に「た」と「つ」をかかえるように書く。「や」は大きめにして変化をつける。 二行目は長く印象的な「し」から始 […]
2025-02-13 / 最終更新日時 : 2025-02-13 タオ 大人のかな書 春立つ日に(1)俳句を書く 1.暖かい日ざしに釈文:「春たつや 静かに鶴の 一歩より」 黒柳召波作 句意は「暖かい日ざしに鶴が端麗な一歩を踏みだした。その一歩から春がたちそめるようである。」 季節は立春を迎えて、冬は去り春が訪れた。俳句では季語を大 […]
2025-02-12 / 最終更新日時 : 2025-02-13 タオ おとなの楷書と行書 雁塔と集字聖教序にみる楷・行書(7)臨書して 7.行書の含と生「含」:上部を疎に、下部はやや密にする。下の「口」に留意する。 「生」:行書特有の筆法と字姿をしている。起筆は軽く入る。たて画から横画へ、横画からたて画へと連なる線の位置と筆使いに留意する。 「行書特有の […]
2025-02-11 / 最終更新日時 : 2025-02-11 タオ おとなの楷書と行書 雁塔と集字聖教序にみる楷・行書(6)臨書から 6.顕と以の行書「顕」:偏と旁の比重はほぼ同等に、中をあかるくすべく点画の位置を考慮する。「頁」の終画を太く利かせて、偏との調整をとる。 「以」左の二点の間を狭くして、ふところを思い切って広くとることが重要である。この点 […]
2025-02-10 / 最終更新日時 : 2025-02-10 タオ おとなの楷書と行書 雁塔と集字聖教序にみる楷・行書(5)臨書から 5.楷書の顕と以と含「顕」:「頁」の横画は同間隔で等しい。上下の長い横画は同じ高さである。 「以」:短い字なので、あえて長くしない。左右に適度にひろがる。 「含」左はらいは蘭の葉のように軽快である。下の方で少し太くなり、 […]
2025-02-09 / 最終更新日時 : 2025-02-10 タオ おとなの楷書と行書 雁塔と集字聖教序にみる楷・行書(4)臨書から 4.雁塔の象と載「象」:下部の斜め下への画は「撇(へつ)」という。筆を入れて下に進めて、すばやく末端までいってから鋒をぬく。並列にいくつかの「撇」が左右、上下に並ぶとき、褚遂良は用筆や角度に変化をして、単調にならないよう […]
2025-02-08 / 最終更新日時 : 2025-02-08 タオ おとなの楷書と行書 雁塔と集字聖教序にみる楷・行書(3)臨書から 3.行書の転折(儀と有)「儀」:偏と旁の間を十分にあけている。全体には軽い線で伸びやかに書かれている。偏と旁の組み合わせ方をじっくりと留意する。 「有」:第一画と第二画との間の空間は思い切って大きくとる。転折部にコブを作 […]