2025-12-28 / 最終更新日時 : 2025-12-28 タオ 国宝の書 藤原佐理書状(11)離洛状を臨書して 11.倖也釈文:「倖也優顧幸」 鑑賞:「也」かなでは「や」の元字である。終画を縦に長く伸ばしているところは、現代の「や」に近い。これは「也」の草書であるから漢字を使っているが、和風を感じさせる。 大字かなの骨格を表してい […]
2025-12-27 / 最終更新日時 : 2025-12-27 タオ 国宝の書 藤原佐理書状(10)離洛状を臨書して 10.無方釈文:「無方避逃」 解説:墨の変化が著しい箇所である。墨継ぎをして「無」「方」を連綿でつなげ、上が大きく下が小ぶりの一字のようにつくる。 「避」ではややかすれながらも、筆は八面出峰で様々な面を用いているため炭の […]
2025-12-26 / 最終更新日時 : 2025-12-26 タオ 国宝の書 藤原佐理書状(9)離洛状を臨書して 9.不参之釈文:「不参之勘責」 鑑賞:「不」かなの「ふ」の元字である。粘り強い線質からは、やわらかい平かなを想起させない。大字かなにおいて用いられるような「かな」である。 「参」頭部は空間を包みながら無駄がなく、下部の密 […]
2025-12-25 / 最終更新日時 : 2025-12-25 タオ 国宝の書 藤原佐理書状(8)離洛状を臨書して 8.御坐哉の連綿釈文:「御坐哉 進発以前」 鑑賞:「御」から「坐」への連綿は細線ながら、流れを受けた線がしっかりと食い込んでいる。その終画を太くやや右下がりに書き、短い連綿線から続けて横画が躍動する。 終画は伸びやかに渇 […]
2025-12-24 / 最終更新日時 : 2025-12-24 タオ 国宝の書 藤原佐理書状(7)離洛状を臨書して 7.何等事釈文:「就中殿下何等事」 鑑賞:「何等事」は潤筆の箇所であるが、重さを全く感じさせない。*「筆勢の強さや切れ味に整斉の美を超えた美しさがある。」 その重いきりの良い運筆とともに細やかな動きが相まって、感動の余韻 […]
2025-12-23 / 最終更新日時 : 2025-12-24 タオ 国宝の書 藤原佐理書状(6)離洛状を臨書して 6.道風の継承釈文:「異於在都之日者也」 鑑賞:「於在」の「於」は変体かなで「お」として使われる。かな書道には馴染みの深い字である。懐深くゆったりとした字は道風からの流れを感じさせつつ、線の食い込む角度に留意した跡が見ら […]
2025-12-22 / 最終更新日時 : 2025-12-24 タオ 国宝の書 藤原佐理書状(5)離洛状を臨書して 5.恐鬱釈文:「恐鬱之甚」 鑑賞:「恐鬱」あたかも一つの字あるかのように二字を密着させて密につくる。「恐」は抑制的で引き締まった線。「鬱」は広がりをもった字であり、筆の同じ面を使わずに変化に富んでいる。 その下の「之」と […]
2025-12-21 / 最終更新日時 : 2025-12-21 タオ 国宝の書 藤原佐理書状(4)離洛状を臨書して 4.動静釈文:「未承動静」鑑賞:前字「後」の広い懐の下に「未」を穏やかに運筆し、終画では筆を開き字幅をとる。末尾には「承」を味わい深く添えている。 「二行目の行頭は渇筆で軽やかながら、キリッとした運筆が心地よい。「動」を […]
2025-12-20 / 最終更新日時 : 2025-12-20 タオ 国宝の書 藤原佐理書状(3)離洛帖を臨書して 3.謹言釈文:「謹言離洛之後」鑑賞:「謹」言偏は一息で書かずに折れ曲がる向きと方向に味わいがある。旁も軽く受け終画は筆尾開いて収める。 「言」上と対照的に小さく始まる。線と点の動きで軽やかさが生まれている。 「離」偏は潤 […]
2025-12-19 / 最終更新日時 : 2025-12-19 タオ 国宝の書 藤原佐理書状(2)離洛状を臨書して 2.佐理とは藤原佐理(944〜98)は、小野道風・藤原行成とともに、『三蹟』として名が知られる能書家である。平安初期において空海・嵯峨天皇・橘逸勢の『三筆』に次いで平安中期に活躍した。 『三蹟』の功績は和様書道の確立であ […]