2024-04-13 / 最終更新日時 : 2024-04-13 タオ 琴線にふれる 深まってゆく春の日に詠じて(1)和漢朗詠集を書いて 1.柳の枝が 釈文:「拂水柳花千万點 隔鶯舌両三聲」書き下し文は「水を払ふ柳花は千万点 楼を隔つる鶯舌は両三両」 鑑賞:「柳花」柳のわた「楼」重層の建物。 現代語にすると「柳の枝が数え切れないほどのワタのような花をつけ、 […]
2024-04-12 / 最終更新日時 : 2024-04-12 タオ 琴線にふれる 旧暦三月三日桃に付して口ずさむ(8)和漢朗詠集から 8.三千年に一度の桃は 最後の和歌は釈文:「三千年になるといふ桃のことしより 花さく春にあひそめにけり」 選字は「みちとせになるといふもヽ能ことしよ 利者那さ久はる爾あひ所め爾介利」 鑑賞:「三千年になるといふ桃」は三千 […]
2024-04-11 / 最終更新日時 : 2024-04-11 タオ 琴線にふれる 旧暦三月三日桃を付して口ずさむ(7)和漢朗詠集から 7.夜間に降った雨が 釈文:「夜雨偸濕 曽波之眼新嬌。暁風緩吹 不言之口先咲。」 書き下し文は「夜の雨偸(ひそ)かに濕(うるほ)して曽波の眼新たに嬌(こ)びたり 暁の風緩く吹いて 不言の口先づ咲めり」 鑑賞:「曽波之眼」 […]
2024-04-10 / 最終更新日時 : 2024-04-10 タオ 琴線にふれる 旧暦三月三日桃を付して口ずさむ(6)和漢朗詠集から 6.流れる杯が石に 釈文:「礙石遅来心窃待 牽流遄過手先遮」雅規 書き下し文は「石に礙(さは)って遅く来れば心窃(ひそ)かに待つ 流に牽(ひ)かれて遄(はや)く過ぎれば手先(ま)づ遮(さいき)る」 鑑賞:曲水の宴は上流か […]
2024-04-09 / 最終更新日時 : 2024-04-09 タオ 琴線にふれる 旧暦三月三日桃を付して口ずさむ(5)和漢朗詠集から 5.水の流れは 釈文:「水成巴字初三日 源起周年後幾霜」篤茂書き下し文は「水は巴の字を成す初めの三日 源は周年より起って後幾ばくの霜ぞ」 現代語にすると「水の流れは曲がりくねり巴の字を書いている。三月三日は曲水の宴で、流 […]
2024-04-08 / 最終更新日時 : 2024-04-08 タオ 琴線にふれる 旧暦三月三日桃に付して口ずさむ(4)和漢朗詠集から 4.空にたなびく霞は 釈文:「煙霞遠近応同戸 桃李浅深似勧盃」菅 書き下し文は「煙霞の遠近同かるべし 桃李の浅深勧盃に似たり」 鑑賞:「同戸」同等の酒量の意。戸は上戸・中戸・下戸の戸。「似勧盃」杯を互いに交わして酒を飲ま […]
2024-04-07 / 最終更新日時 : 2024-04-07 タオ 琴線にふれる 旧暦三月三日桃に付して口ずさむ(3)和漢朗詠集から 3.曲水遥かなり 釈文:「我后一日之澤 万機之餘 曲水雖遥 遺塵雖絶 書巴字而知地勢 思魏文以翫風流。蓋志之所之 謹上小序」 書き下し文は「我が后一日の沢、万機の余、曲水遙かなりといへども、遺塵絶えんたりといへども、巴の […]
2024-04-06 / 最終更新日時 : 2024-04-07 タオ 琴線にふれる 旧暦三月三日桃に付して口ずさむ(2)和漢朗詠集から 2.桃李の花が 釈文:「春之暮月 々之三朝 天酔干花 桃李盛也」 書き下し文は「春の暮月、月の三朝、天花に酔へり、桃李の盛んなるなり。」 現代語にすると「暮れゆく春の三月三日、空は花の色に映えて酔ったかのようにかすみ、桃 […]
2024-04-05 / 最終更新日時 : 2024-04-07 タオ 琴線にふれる 旧暦三月三日桃に付して口ずさむ(1)和漢朗詠集から 1.桃源の行より 春がやって来ると、桜の話題でもちきりになる日本だが、中国では桃の花が神聖な花として大切にされてきた歴史がある。とりわけ旧暦三月三日、上巳は五節句の一つとして祝い、宮中では曲水の宴を張った。今年は4月11 […]
2024-04-04 / 最終更新日時 : 2024-04-04 タオ 感性豊かな才知 窓を打つ雨の音に(8)和泉式部日記より 8.それでは、もうお出でには 釈文:「さは知りたまへりや』とあり。御返り、『今はよもきしもせじかし大水の 深き心はかはと見せつつ 」 選字は「さはし利多ま遍りやと阿里御返り 『今波よ裳きしも勢志可事大水農 布可記心盤か者 […]