2025-10-18 / 最終更新日時 : 2025-10-18 タオ 万葉集を味わう 万葉集の相聞歌(11)金沢本を臨書して 11.穂の上の釈文:「秋の田の穂の上に霧あひ 朝霞いづへのかたにわが恋ひやまむ」 選字は「阿支能多の本能うへ爾き利あひあさかすみ い徒への可多にわ可こひや万む」 歌意は「秋の田の実った稲穂の上にかかっている朝の霞がどこか […]
2025-10-17 / 最終更新日時 : 2025-10-17 タオ 万葉集を味わう 万葉集の相聞歌(10)金沢本を臨書して 10.秋の田の釈文:「秋田之 穂上爾霧相 朝霞 何時邉乃方二 我戀将息」 書き下し文は「秋田之(あきのたの)穂上爾霧相(ほのへにきらふ)何時邉乃方二(いづへのかたに)我戀将息(わがこひやまむ)」 語釈:「穂の上に霧らふ」 […]
2025-10-16 / 最終更新日時 : 2025-10-16 タオ 万葉集を味わう 万葉集の相聞歌(9)金沢本を臨書して 9.このままで釈文:「ありつヽも君をば待たむ 打ち靡くわが黒髪に霜おきまよひ」 選字は「あ利つヽもきみをはま多むうち那ひ久 わ可久ろ可み爾しも於きまよひ」 歌意は「このままで、あなたの来られるのをお待ちしましょう。 私の […]
2025-10-15 / 最終更新日時 : 2025-10-16 タオ 万葉集を味わう 万葉集の相聞歌(8)金沢本を臨書して 8.黒髪が釈文:「在管裳君乎者将待打靡吾黒髪爾霜 乃置萬代日」 書き下し文は「在管裳(ありつつも)君乎者将待(きみをばまたむ) 打靡(うちなびき)吾黒髪爾(わがくろかみに)乃置萬代日(しものおくまで)」 鑑賞:磐姫の御歌 […]
2025-10-14 / 最終更新日時 : 2025-10-14 タオ 万葉集を味わう 古を訪ねて万葉集の相聞歌(7)金沢本を臨書して 7.高い山の釈文:「かくばかり戀ひつつあらずは高山の 磐根しまきて死なましものを」 選字は「可久者可利こひつヽあらすは多可やまの い者ねしま支て志那ましものを」 歌意は「このように恋いしたってばかりよりは、高い山の磐を枕 […]
2025-10-13 / 最終更新日時 : 2025-10-13 タオ 万葉集を味わう 古を訪ねて万葉集の相聞歌(6)金沢本を臨書して 6.かくばかり釈文:「如此許戀乍不有者高山之磐根四巻手 死志麻死物呼」 書き下し文は「如此許(かくばかり)戀乍不有者(こいつつあらずは)高山之(たかやまの)磐根四巻手(いわねしまきて) 死奈麻死物乎(しなましものを)」 […]
2025-10-12 / 最終更新日時 : 2025-10-12 タオ 万葉集を味わう 古を訪ねて万葉集の相聞歌(5)金沢本を臨書して 5.あなたが旅に釈文:「君が行きけ長くなりぬ山たづね 迎へか行かむ待ちにか待たむ」 選字は「きみ可ゆ支けな可久那利ぬやまたつね む可へか遊可むまち爾かまた無」 歌意は「あなたが旅に行かれてから日数が経ってしまった。山をた […]
2025-10-11 / 最終更新日時 : 2025-10-12 タオ 万葉集を味わう 古を訪ねて万葉集の相聞歌(4)金沢本を臨書して 4.磐姫皇后は原文:「磐姫皇后思天皇御作号四首 君之行氣長成奴山多都禰迎加将行待爾可将待」 万葉仮名の中で「君」「行」「山」「迎」「待」は漢字を表意文字として用いている。 読み方は「君(きみ)之(か)行(ゆき)氣長(けな […]
2025-10-10 / 最終更新日時 : 2025-10-12 タオ 万葉集を味わう 古を訪ねて万葉集の相聞歌(3)金沢本を臨書して 3.万葉仮名とは万葉かなとは、当時の音声による呼び方を日本での漢字音を使い表示さたものである。漢字は意味を表す「表意文字」であるが、新たに音を表す「表音文字」として使われるようになった。 稲荷山古墳の鉄剣の銘文は漢文で書 […]
2025-10-09 / 最終更新日時 : 2025-10-12 タオ 万葉集を味わう 古を訪ねて万葉集の相聞歌(2)金沢本を臨書して 2.金沢本万葉集とは現在は宮内庁三の丸尚蔵館に所蔵されるが、前田家から明治天皇に献上されたものである。『万葉集』巻第二の大半にあたる五十八枚と巻第四の九十七首文を二十枚の料紙に書き写したもの。 その書の特徴は速筆で歯切れ […]