2025-05-05 / 最終更新日時 : 2025-05-05 タオ 感性豊かな才知 葛城山の岩橋によせて(4)和泉式部日記から 4.前々よりは釈文:「など言ひて、ありしよりは、時々おはしましなどすれば、こよなくつれづれもなぐさむ心地す。」 選字は「なと言ひてあ利しよ里は時々お者志ま し万志那と寸れ者こよな具つ連ヽヽ 毛那久佐無心地春。」 鑑賞:「 […]
2025-05-04 / 最終更新日時 : 2025-05-04 タオ 感性豊かな才知 葛城山の岩橋によせて(3)和泉式部日記から 3.霊験あらたかなれば釈文:「わりなくこそ思ひたまうらるれときこえたれば、たちかへり、『行ひのしるしもあらば葛城の明日なしとてさてややみなん』」 選字は「王利難久こそ思ひ多万う羅る連ときこ盈多れ盤多地可へ里 於こ奈比農し […]
2025-05-03 / 最終更新日時 : 2025-05-03 タオ 感性豊かな才知 葛城山の岩橋によせて(2)和泉式部日記から 2.昼の出逢いは歌意は「(昼間お目にかかった時は恥ずかしかったけれど)葛城の神も、昼間橋をかけるよう命じられた時は決まりが悪かったことでしょう。」 解説:「さこそ」の「さ」は宮さまの詞の「あさましう」をうける。「はしたな […]
2025-05-02 / 最終更新日時 : 2025-05-03 タオ 感性豊かな才知 葛城山の岩橋によせて(1)和泉式部日記から 1.昨日のできごとに釈文:「葛城の神もさこそは思ふらめ 久米路にわたすはしたなきまで」 選字は「葛城の神毛佐こ曽盤於も布らめ久米路耳わ多春はし堂那支まて」 鑑賞:役の行者から葛城山と金峰山に通じる久米路に橋をかけるよう葛 […]
2025-05-01 / 最終更新日時 : 2025-05-01 タオ おとなの楷書と草書 智永千字文の筆つかいにみる(19)楷書と草書 19.戈法の例智永千字文には戈法の文字が13字ある。斜画が左から入筆する文字が11字ある。斜画の角度はすべて50度ほどで字形は立て気味である。 全体に縦長のすっきりした形であるが、運筆は智永独自のゆったりとした中に力の均 […]
2025-04-30 / 最終更新日時 : 2025-04-30 タオ おとなの楷書と草書 智永千字文の筆つかいにみる(18)楷書と草書 18.西方の異民族を釈文:「臣伏戎羌」現代語にすると「周囲の異民族を家臣として服従させる。」 鑑賞:「臣伏」家臣として服従させること。「戎羌」(じゅうきょう):戎も羌も西方の異民族をさすが、ここでは周囲の異民族全体を表す […]
2025-04-29 / 最終更新日時 : 2025-04-29 タオ おとなの楷書と草書 智永千字文の筆つかいにみる(17)楷書と草書 17.愛と育「愛」楷書と草書では大きく異なる字形である。楷書の左払いや右払いは草書では、横画へ変化している。「愛」は変体かなで「あ」として用いる。横画の向きは変化させる。 「育」左斜画(月の一画め)と月の右旋回の方向によ […]
2025-04-28 / 最終更新日時 : 2025-04-28 タオ おとなの楷書と草書 智永千字文の筆つかいにみる(16)楷書と草書 16.民をいつくしみ釈文:「愛育黎首」書き下し文は「黎首を愛(いつく)しみ育(はぐ)くみ」 鑑賞:「黎首」黎(くろ)い首、民衆のこと。育は養うことである。黎は大衆のことで、黒いことでもある。民の首が黒いのをいう。 周の文 […]
2025-04-27 / 最終更新日時 : 2025-04-27 タオ おとなの楷書と草書 智永千字文の筆つかいにみる(15)楷書と草書 15.縦画からむすぶ「平」:楷書では横画の方向はほぼ右上りであるが、草書では一画めは右下がりである。 二画めの横画は右上りでその勢いをうけて縦画へつなげる。二画めの右上りがかなり強いので、左から右へそらして傾斜させ、文字 […]
2025-04-26 / 最終更新日時 : 2025-04-26 タオ おとなの楷書と草書 智永千字文の筆つかいにみる(14)楷書と草書 14.垂拱釈文:「垂拱平章」鑑賞:「垂拱」衣の袖を垂れ、手をこまぬくの意。何もしないで傍観すること。 「平章」ひとしく明らかに民を治めること。天子が上で垂拱していると、下では人々が平和に徳のある生活をおくる。 これは堯・ […]