2025-04-13 / 最終更新日時 : 2025-04-15 タオ おとなの楷書と草書 智永千字文の筆つかいにみる(1)楷書と草書 1.始めて文字を釈文:「始制文字 乃服衣裳」現代語にすると「初めて文字をつくり 上着とはかまを服(き)た」 鑑賞:『易経』によると「上古には木を刻み縄を結びて治む。後世の聖人がこれにかうるに書契(もじ)を以てす」と。神人 […]
2025-04-12 / 最終更新日時 : 2025-04-13 タオ おとなの楷書と草書 智永千字文を読み書いて(11)草書の手本に 11.人と皇「人」:単純な字であるだけに難しい。左払いと右払いは共に運筆の構えが大きく、送筆で筆圧を加えているので線に丸みがある。右払いの起筆は接せず、おおむね直角になるように組み合わせている。 「皇」:縦画から横画へ移 […]
2025-04-11 / 最終更新日時 : 2025-04-11 タオ おとなの楷書と草書 智永千字文を読み書いて(10)草書の手本に 10.鳥と官「鳥」:縦長につくる字形で、右旋回は粘りがある線であることに留意する。 「官」:起筆はゆるくはじまり、思い切って右上がりである。折れはかなりはっきりしている。 参考文献:智永千字文 近藤摂南編 二玄社
2025-04-10 / 最終更新日時 : 2025-04-10 タオ おとなの楷書と草書 智永千字文を読み書いて(9)草書の手本に 9.官に鳥の名をつけた釈文:「鳥官人皇」書き下し文は「鳥の官 人のおおきみなり。」 鑑賞:「鳥官」少コウ(古代の伝説上の帝王)のつけた官名。ここでは転じて少コウをさす。 「人皇」は三皇(天皇・地皇・人皇)の一つ。古代の伝 […]
2025-04-09 / 最終更新日時 : 2025-04-09 タオ おとなの楷書と草書 智永千字文を読み書いて(8)草書の手本に 8.帝「帝」通常は横画を長く書くが、智永は第一、第二と第三画を短く書いている。右旋回を大きくして、旋回を二度繰り返すが、同じ線上に重ならないようにする。 これは右旋回が縦に二重になったものであることに特徴がある。 参考文 […]
2025-04-08 / 最終更新日時 : 2025-04-09 タオ おとなの楷書と草書 智永千字文を読み書いて(7)草書の手本に 7.官の名に釈文:「龍師火帝」書き下し文は「龍のつかさ、火の帝」 鑑賞:「龍師」太コウ(古代の伝説上の帝王、フッキ氏のつけた官名。ここでは転じて太コウをさす。 「火帝」:炎帝(古代の伝説上の帝王)のこと。神農氏。 参考文 […]
2025-04-07 / 最終更新日時 : 2025-04-09 タオ おとなの楷書と草書 智永千字文を読み書いて(6)草書の手本に 6.河と羽「河」:「氵」は小さく、偏と旁の間は十分にあけて、ゆったりとする。偏から旁へは気脈を通す。 「羽」:偏は小さめにして旁はやや大きめにつくる。旁の空間を大きく取り、抱え込むようにつくる。極端な変化はないが、流れる […]
2025-04-06 / 最終更新日時 : 2025-04-06 タオ おとなの楷書と草書 智永千字文を読み書いて(5)草書の手本に 5.左旋回の「海」「海」:「氵」を左旋回ぎみにつくり、偏から一気に右上へ華やかに大きく弧を描く。次に縦画をやはり左旋回ぎみに下ろし、下部を曲げ点を打ち右旋回して払う。 このように智永千字文の特徴として、左旋回(左向勢)と […]
2025-04-05 / 最終更新日時 : 2025-04-05 タオ おとなの楷書と草書 智永千字文を読み書いて(4)草書の手本に 4.海の水は釈文:「海鹹河淡」書き下し文は「海の水は塩からく、川の水は淡い。」 鑑賞:「呉都の賦」(文選)に「海を煮て塩と為す」塩水の味はしょっぱいが、川の水は全て山泉の水で淡白だろう。 参考文献:千字文 小川環樹他 岩 […]
2025-04-04 / 最終更新日時 : 2025-04-04 タオ おとなの楷書と草書 智永千字文を読み書いて(3)草書の手本に 3.横画の変化「重」:横画のそり方に変化がつけている。二画目は「俯」中を凸にふくらませるようにして、三画目は「仰」中が凹んだそりにつくる。終画は点のようで、それぞれ異なる表情をもっている。 二画目の起筆はたっぷりとした、 […]