2025-04-23 / 最終更新日時 : 2025-04-23 タオ おとなの楷書と草書 智永千字文の筆つかいにみる(11)楷書と草書 11.發と湯「發」:草書は左右の払いの筆法がある。穏やかな表情をみせているが、ゆるやかなリズムの中に深い余韻が伝わるようである。楷書の「發」は現代表記では「発」と書くがこれは「發」の省略体である。 「湯」:草書の氵は小さ […]
2025-04-22 / 最終更新日時 : 2025-04-22 タオ おとなの楷書と草書 智永千字文の筆つかいにみる(10)楷書と草書 10.周の武王や釈文:「周發殷湯」書き下し文は「周の發や殷の湯」 鑑賞:「周發」は周の武王のこと。「殷湯」は殷の湯王。殷の紂王は無道の王で、国の政治には無関心だった。妃の言葉に惑い、国の政治を混乱させた。集の文王、第二子 […]
2025-04-21 / 最終更新日時 : 2025-04-22 タオ おとなの楷書と草書 智永千字文の筆つかいにみる(9)楷書と草書 9.弔と罪釈文:「弔民伐罪」書き下し文は「民を弔(あわれ)み罪を伐(う)ったのは」 「弔」:草書では右に旋回してから縦画に移り運筆する。右旋回の余白を生かした、おおらかな筆つかいを心がけたい。 「罪」:上部のあみがしらは […]
2025-04-20 / 最終更新日時 : 2025-04-20 タオ おとなの楷書と草書 智永千字文の筆つかいにみる(8)楷書と草書 8.こざと偏と广「陶」こざと偏は小さく、旁は大きくつくる。旁の右旋回を大きくして、その中に「缶」をゆとりをもって収めるようにする。 「唐」左に払った广は折り返して右へ移るけれども、ごく自然な折り返しで、てらいがない。楷書 […]
2025-04-19 / 最終更新日時 : 2025-04-20 タオ おとなの楷書と草書 智永千字文の筆つかいにみる(7)楷書と草書 7.くに構えくに構えを智永では第一角と第二画はしっかりと打ち込み左旋回、第二画も悉皆と打ち込み右旋回をする。各々の起筆は接触させずに空間をとる。 「國」ではくに構えの左右の余白の取り方、バランスに注目したい。楷書の終画は […]
2025-04-18 / 最終更新日時 : 2025-04-18 タオ おとなの楷書と草書 智永千字文の筆つかいにみる(6)楷書と草書 6.縦画から横画の結び「推」旁の縦画から横画への結びは、大きく太くしっかりと書き込んで結んでいるが、危なげがない。結び方は鮮明である。 智永は結んだ線は縦画の真上を通らず、縦画よりやや右に出るかまたは縦画に少し接する程度 […]
2025-04-17 / 最終更新日時 : 2025-04-17 タオ おとなの楷書と草書 智永千字文の筆つかいにみる(5)楷書と草書 5.位を譲り釈文:「推位譲国 有虞陶唐」 書き下し文は「位を推(ゆずり)、国を譲ったのは、舜や堯だった。」 鑑賞:「有虞」は古代の伝説上の舜王のこと。虞は今の山西省平陸県の北を領したことからこのように称する。有は接頭語。 […]
2025-04-16 / 最終更新日時 : 2025-04-17 タオ おとなの楷書と草書 智永千字文の筆つかいにみる(4)楷書と草書 4.乃と衣「乃」:左払いの筆法だが、払わずに止めているので左斜角ともいえる。楷書では左へ払っているが、草書では起筆で入った車格をしっかりと止めている。その反動で第二筆へうつる。 「衣」:左払いは楷書では、払いながら抜かず […]
2025-04-15 / 最終更新日時 : 2025-04-15 タオ おとなの楷書と草書 智永千字文の筆つかいにみる(3)楷書と草書 3.上衣とはかまを釈文:「乃服衣裳」 書き下し文は「すなわち衣をきせしむ」意味は「上衣と裳(はかま)を服(き)た」 鑑賞:『礼記』によると「上古には未だ麻糸(麻の糸と絹の糸)あらず、其の羽衣を衣る」と。黄帝の時代に神人の […]
2025-04-14 / 最終更新日時 : 2025-04-15 タオ おとなの楷書と草書 智永千字文の筆つかいにみる(2)楷書と草書 2.立刀のくずし方「制」:立刀のくずし方は、上から受けた横画の延長が右回りして左へはらう。左払いの感じは軽くならずに静かに抜く。 「文」:地味な字の構成であるが、左右の払いの慎重な運筆が品格を表している。 「字」:ウ冠の […]