2023-11-11 / 最終更新日時 : 2023-11-11 タオ 思慕の情 有明の月、雲までも平通宗を思い出し(4)建礼門院右京大夫集を書いて 4.それにしても思い起こすのは 釈文:「など思ふに、また、限りありて つくる命は いかがせむ むかしの夢ぞ なほたぐひなき」 選字は「なと思布爾ま多か幾りあ里傳つ具る命盤い可ヽ勢む 無可し乃夢曽奈ほ堂久日難支」歌意は「な […]
2023-11-10 / 最終更新日時 : 2023-11-10 タオ 思慕の情 有明の月、雲までも平通宗を思い出し(3)建礼門院右京大夫集を書いて 3.有明の月を眺めると 釈文:「思ひいづる 心もげにぞ つきはつる なごりとどむる有明の月」 選字は「於も飛徒る心裳希二つ支者川る 那こ里度ヽ牟流あ利阿希の月」 歌意は「今は亡き通宗さまを思い出すにつけて私の心は、かなし […]
2023-11-09 / 最終更新日時 : 2023-11-09 タオ 思慕の情 有明の月、雲までも平通宗を思い出し(2)建礼門院右京大夫集を書いて 2.はかなくなられし 釈文:「ほどなくはかなくなられにしあはれさ、あへなくて、その夜の有明、雲のけしきかで、形見なるよし、人々常に申し出づるに」 選字は「ほと奈久て所の 夜農有明雲乃希志支ま弖形見奈るよし人々つ年爾申し出 […]
2023-11-08 / 最終更新日時 : 2023-11-08 タオ 思慕の情 有明の月、雲までも平通宗を思い出し(1)建礼門院右京大夫集を書いて 1.豊の明りの節会 釈文:「そののちも、このことをのみ言ひあらそふ人々あるに、豊の明りの節会の後、さえかへりたる有明にまゐられたりしけしき、優なりしを」 選字は「所のヽ遅もこ能古とを農見言比あら曽婦 人々阿る爾豊の明り乃 […]
2023-11-07 / 最終更新日時 : 2023-11-07 タオ 思慕の情 平通宗との無邪気な言の葉も(4)建礼門院右京大夫集から 4.じっと見ていたが 釈文:「また『はたらかで見しかど、あまり物さわがしくこそ立ちたまひにしか』、など言ひしろひつつ、五節の程にもなりぬ。」 選字は「ま多は堂 羅可て見し可度阿ま利物さわ可志 久許所多遅た万日し可なとい日 […]
2023-11-06 / 最終更新日時 : 2023-11-06 タオ 思慕の情 平通宗との無邪気な言の葉を(3)建礼門院右京大夫集から 3.文は見ずと 釈文:「『よし』とてありしのち、『さる文見ず』とあらがひ、また『まゐりたりしかど、人もなき御簾のうちは、しるかりしかば、立ちにき』といへば」 選字は「夜し度てあ梨志農地佐るふみ見 春登あ羅可ひ万多ま井里多 […]
2023-11-05 / 最終更新日時 : 2023-11-06 タオ 思慕の情 平通宗との無邪気な言の葉も(2)建礼門院右京大夫集から 2.決して返事を 釈文:「『あなかしこ、返しとるな』とをしへたれば、『鳥羽殿の南の門まで追ひけれど、茨、枳殻にかかりて藪ににげて、力車のありけるにまぎれぬる』といへば」 選字は「あ難閑しこ返事と類奈と越志へ堂 れ盤鳥羽殿 […]
2023-11-04 / 最終更新日時 : 2023-11-04 タオ 思慕の情 平通宗との無邪気な言の葉も(1)建礼門院右京大夫集から 1.お邸へいかれたのを 作者の歌を召次に持たせて、通宗の元へ走らせたところ、釈文:「久我へいかれにけるを、やがてたづねて、文はさしおきてかへりけるに、さぶらひして追はせけれど」 選字は「久我へい可れ爾希流をや可弖堂徒 年 […]
2023-11-03 / 最終更新日時 : 2023-11-03 タオ 思慕の情 老練な女房と平通宗・中将との(6)建礼門院右京大夫集より 6.荻の葉に 釈文:「荻の葉に あらぬ身なれば 音もせで 見るをも見ぬと思ふなるべし」 選字は「荻の葉爾あ羅ぬ身な連八於と毛 せ弖見流を美ぬと思布奈類 遍し」 鑑賞:「荻の葉」秋風が吹くと葉ずれの音をたてるものに詠むしき […]
2023-11-02 / 最終更新日時 : 2023-11-02 タオ 思慕の情 老練な女房と平通宗・中将との(5)建礼門院右京大夫集より 5.いつも御簾のそばに 釈文:「『ただここもとにたちさらで、夜昼さぶらふぞ』といひてのち、『露もまだひぬほどにまゐりて、たたれにけり』と聞けば、召次して、『いづくへもおひつけ』とて、はしらかす。」 選字は「たヽこ古もとに […]