2024-01-05 / 最終更新日時 : 2024-01-06 タオ 感性豊かな才知 夢よりもはかないあの方との間を(1)和泉式部日記を書いて 1.はかないものの中で 和泉式部日記はかつて『和泉式部物語』と呼ばれた。情熱的で奔放な性格の和泉式部が自身のことを書いたといわれる。こうした一般的な見方から離れ、新たな和泉式部を贈答歌を書きながら見ていきたい。 釈文:「 […]
2024-01-04 / 最終更新日時 : 2024-01-06 タオ 感性豊かな才知 はかない夢のような世の中で(4)和泉式部続集切を臨書して 4.宮様はどちらに 釈文:「いづくにと きみをしらねば おもひやるかたなくものぞ かなしかりける」 選字は「い徒久爾ときみ越しら年は於母ひや流可多 な久毛の所可奈し可利ける」 書風:「於母ひや流」畳み掛けるような筆圧をか […]
2024-01-03 / 最終更新日時 : 2024-01-06 タオ 感性豊かな才知 はかない夢のような世の中で(3)和泉式部続集切を臨書して 3.あさましの 釈文:「あさましの よはやまかはの みづなれや 心ぼそくも おもほゆるかな」 選字は「あ佐万し能よはや万可はの(う)見つ奈れや心本所 久无お母ほゆる可那」 書風:「あ佐万し」疎密がよく表れている箇所である […]
2024-01-02 / 最終更新日時 : 2024-01-06 タオ 感性豊かな才知 はかない夢のような世の中で(2)和泉式部続集切を臨書して 2.ひたすらに 釈文:「ひたぶるに わかれし人のいかなれば むねにとまれる心地のみする」 選字は「悲多ふる爾わ可れし人のい可奈れはむね爾と まれる心地のみ春る」 書風:「悲多ふる」は「悲」「多」から「ふ」へかけて少しづつ […]
2024-01-01 / 最終更新日時 : 2024-01-06 タオ 感性豊かな才知 はかない夢のような世の中で(1)和泉式部続集切を臨書して 1.はかないものと 釈文:「はかなしと まさしく見つる ゆめのよに おどろかでねる われは人かは」 選字は「盤可奈しと万さし久見つるゆめのよ爾おとろ可 天年るわれ盤人可は」 書風:リズミカルに細かい書線を連ねている。「な […]
2023-12-06 / 最終更新日時 : 2023-12-06 タオ 思慕の情 撰者の定家より書き置いた歌を問われて(8)建礼門院右京大夫集から 8.最後に 「承明門院小宰相本を以って 正元二年二月二日書写し畢んぬ」 鑑賞:「承明門院小宰相」は『新勅撰集』初出の歌人で、まだ詳らかでない。従二位藤原家隆の女。初め土御門天皇に仕え、土御門小宰相とよばれる。のち承明門院 […]
2023-12-05 / 最終更新日時 : 2023-12-06 タオ 思慕の情 撰者の定家より書き置いた歌を問われて(7)建礼門院右京大夫集から 7.七条院大納言とは 七条院大納言は、『新古今集』初出の歌人であるが、生没年は正確なことがわからない。中納言藤原実綱の女。母は参河内侍。初めは高倉天皇に支え、のち七条院の能坊となる。 建仁元年(1201)ころ、後鳥羽院の […]
2023-12-04 / 最終更新日時 : 2023-12-04 タオ 思慕の情 撰者の定家より書き置いた歌を問われて(6)建礼門院右京大夫集から 6.この本は 「本に云く建礼門院右京大夫集なり。この本自筆なりけるを、七条院大納言、さりがたきゆかりにて、このさうしを見せられたりけるを、写されたるとなむ。」 大意は「本にいう 建礼門院右京大夫集である。この本が自筆であ […]
2023-12-03 / 最終更新日時 : 2023-12-04 タオ 思慕の情 撰者の定家より書き置いた歌を問われて(5)建礼門院右京大夫集から 5.あなたの心が 釈文:かへし 「おなじくは 心とめける いにしへのその名をさらに 世に残さむ」とありしなむ、うれしくおぼえし。 選字は「かへし 於奈し久者心登免遣るい爾志への 楚乃名を佐ら耳世爾能こさ無 とあ利し那無う […]
2023-12-02 / 最終更新日時 : 2023-11-30 タオ 思慕の情 撰者の定家より書き置いた歌を問われて(4)建礼門院右京大夫集から 4.もし私の歌が 釈文:「言の葉の もし世に散らば しのばしき 昔の名こそ とめまほしけれ」 選字は「言の葉乃毛し世爾遅ら波志農八 しき無可事の名こ曽と免まほ し希連」 歌意は「もしわたしの歌が世に残るのでしたら、忘れ難 […]