2024-03-10 / 最終更新日時 : 2024-03-10 タオ 感性豊かな才知 つごもりの日、しのび音のほととぎす(13)和泉式部日記より 13,あの時はひどい応対だったので 釈文:「宮より、いとおぼつかなくなりにければ、参りて、と思ひたまふるを、いと心憂かりしにこそ、もの憂く、恥かしう」 選字は「宮よ理いと於本つ可奈久那里耳遣れ 者まゐ里てと思比多万流をい […]
2024-03-09 / 最終更新日時 : 2024-03-09 タオ 感性豊かな才知 つごもりの日、しのび音のほととぎす(12)和泉式部日記より 12.というようにでも 釈文:「とこそ思ひ給ふべかりぬべけれときこえて、参りて三日ばかりありて帰りたれば」 選字は「とこ所思比堂満ふ遍可りぬへ介れと幾こえ 亭ま井里弖三日は可利あ梨てか遍り多 連八」 鑑賞:「とこそ思ひ給 […]
2024-03-08 / 最終更新日時 : 2024-03-08 タオ 感性豊かな才知 つごもりの日、しのび音のほととぎす(11)和泉式部日記より 11.時が過ぎれば 釈文:「をりすぎてさてもこそやめさみだれて こよひあやめのねをやかけまし」 選字は「越里寸き傳さて裳こ楚や免沙三多れ天 こ夜飛あやめ農年遠や可希万し」 鑑賞:難解な歌と言われ、定訳がない。「あやめ」五 […]
2024-03-07 / 最終更新日時 : 2024-03-08 タオ 情報 つごもりの日、しのび音のほととぎす(10)和泉式部日記より 10.今日はお寺へ 釈文:「またの日、『けふやものへは参り給ふ。さて、いつか帰り給ふべからん。いかに、まして、おぼつかなからん』とあれば」 選字は「万多の日計ふや毛能邊者まゐ里たま不さ傳 い徒可帰利多満ふ遍可覧意か耳万し […]
2024-03-06 / 最終更新日時 : 2024-03-06 タオ 感性豊かな才知 つごもりの日、しのび音のほととぎす(9)和泉式部日記より 9.私の方では 釈文:「めづらかにも思ふたまへずときこえつ。」 選字は「免徒ら可耳毛於も布多満へ春と支こえつ」 鑑賞:「めづらか」めずらしいこと。歌と詞書が混ざり合っている特色があり、そのときの読み手の心情がより分かりや […]
2024-03-05 / 最終更新日時 : 2024-03-06 タオ 感性豊かな才知 つごもりの日、しのび音のほととぎす(8)和泉式部日記より 8.夜だからといって 釈文:「よとともに物思ふ人はよるとても うちとけてめのあふ時もなし」 選字は「夜登ヽ毛耳物思布人盤よ流とても 有千と幾傳め乃阿ふとき裳奈し」 鑑賞:掛詞が「よ」に「世」と「夜」、「よる」に「夜」と「 […]
2024-03-04 / 最終更新日時 : 2024-03-04 タオ 感性豊かな才知 つごもりの日、しのび音のほととぎす(7)和泉式部日記より 7.あさましく 釈文:「あさましくとあり。さぞあさましきやうにおぼしつらん、といとほしくて」 選字は「愛沙まし九あ利散曽阿さ万志幾やう にお本事徒ら無といとほ志久天」 鑑賞:「あさましく」あきれてしまうの意。「いとほし」 […]
2024-03-03 / 最終更新日時 : 2024-03-04 タオ 感性豊かな才知 つごもりの日、しのび音のほととぎす(6)和泉式部日記より 6.せっかくお会いしたのに 釈文:「いさやまだかかるみちをば知らぬかな あひてもあはであかすものとは」 選字は「以佐やま多可ヽ流み遅越者し羅ぬ可奈 阿日弖裳あはて明可春も能登八」 鑑賞:「いさや」は「いさ」に間投助詞「や […]
2024-03-02 / 最終更新日時 : 2024-03-02 タオ 感性豊かな才知 つごもりの日、しのび音のほととぎす(5)和泉式部日記より 5.御返事もせずに 釈文:「ことにものなどもきこえで、仏にことづけたてまつりて、明かしつ。つとめて、『めづらかにて、明かしつる』など、のたまはせて」 選字は「こ度爾毛 能奈とも支許え弖仏耳こ登つ介多 傳まつ里て明可し徒ヽ […]
2024-03-01 / 最終更新日時 : 2024-03-02 タオ 感性豊かな才知 つごもりの日、しのび音のほととぎす(4)和泉式部日記より 4.女はお寺へ 釈文:「とて、二三日ありて、しのびてわたらせ給へり。女は、ものへ参らんとて精進したるうちに、いと間遠なるも、心ざしなきなめり、と思へば」 選字は「とて二三日阿利弖志能飛てわ多羅せ多ま 遍り女者裳乃へ万非ら […]