2024-03-30 / 最終更新日時 : 2024-03-30 タオ 感性豊かな才知 窓を打つ雨の音に(3)和泉式部日記より 3.あの烈しい雨の中で 釈文:「よもすがらなにごとをかは思ひつる 窓打つ雨の音を聞きつつ」 選字は「夜も須可ら那耳こ登をか者於母日つる窓 う徒あ免農お度を記支川ヽ」 鑑賞:「窓打つ雨」は白氏文集の『上陽白髪人』の雑言句。 […]
2024-03-29 / 最終更新日時 : 2024-03-29 タオ 感性豊かな才知 窓を打つ雨の音に(2)和泉式部日記より 2.昨夜の雨は 釈文:「いたう降り明かしたるつとめて、『こよひの雨の音は、おどろおどろしかりつるを』など、のたまはせたれば」 選字は「い堂う降り明可事多流つ登免てこ夜飛農 雨乃音はおと露於とろし可利都るを奈 度の多まはせ […]
2024-03-28 / 最終更新日時 : 2024-03-28 タオ 感性豊かな才知 窓を打つ雨の音に(1)和泉式部日記より 1.宮はあはれと 釈文:「ひと日の御返りの、つねよりももの思ひたるさま、なりしを、あはれとおぼし出てて」 選字は「ひと日能御返りの徒年よ利もヽ農於毛比多る 佐万奈里し越あ者れとお本志出弖ヽ」 鑑賞:「ひと日の御返り」先日 […]
2024-03-27 / 最終更新日時 : 2024-03-27 タオ 感性豊かな才知 雨ふりて、つれづれなる日に(8)和泉式部日記から 8.誰にとっても 釈文:「たれも憂き世をや』とあり、五月五日になりぬ。雨なほやまず。」 選字は「多れ裳う記世をやとあ里 五月五日になりぬ雨なほや万春」 鑑賞:「たれも憂き世をや」歌と詞書が一体となった作りで、これも歌の一 […]
2024-03-26 / 最終更新日時 : 2024-03-26 タオ 感性豊かな才知 雨ふりて、つれづれなる日に(7)和泉式部日記から 7.雨が降るのは 釈文:「まちとる岸や』ときこえたるを御覧じて、たち返り、『なにせんに身をさへ捨てんと思ふらん あめのしたには君のみやふる」 選字は「ま地多流支しやとき許え多るを御覧 して堂遅かへり 『那耳世無に身を散遍 […]
2024-03-25 / 最終更新日時 : 2024-03-25 タオ 感性豊かな才知 雨ふりて、つれづれなる日に(6)和泉式部日記から 6.いっそこの長雨で 釈文:「と書きて、紙の一重をひき返して、『ふれば世のいとど憂さのみ知らるるに けふのながめに水まさらなん』」 選字は「と書支傳可美の一重越ひき返して 婦連者よ能意登ヽ憂佐の見し羅るヽ 耳遣布農難可め […]
2024-03-24 / 最終更新日時 : 2024-03-24 タオ 感性豊かな才知 雨ふりて、つれづれなる日に(5)和泉式部日記から 5.それほど私のことを 釈文:「しのぶらんものとも知らでおのがただ 身を知る雨と思ひけるかな」 選字は「し能布羅無もの登毛知らて於農可 多た三越し流あ免と思比介類可奈」 鑑賞:在原業平『古今集』恋四『伊勢物語』百七段「数 […]
2024-03-23 / 最終更新日時 : 2024-03-23 タオ 感性豊かな才知 雨ふりて、つれづれなる日に(4)和泉式部日記から 4.機をお見逃しにならず 釈文:「とあれば、をりをすぐし給はぬを、をかし、と思ふ。あはれなるをりしも、と思ひて」 選字は「と阿連八遠り越春久し多万はぬを 越可志登おも不阿者れ奈るを理し毛 と於母日て」 鑑賞:「をりをすぐ […]
2024-03-22 / 最終更新日時 : 2024-03-22 タオ 感性豊かな才知 雨ふりて、つれづれなる日に(3)和泉式部日記から 3.ただ何となく雨が 釈文:「宮より、『雨のつれづれは、いかに』とて、『おほかたにさみだるるとや思ふらん 君恋ひわたるけふのながめを」 選字は「宮より雨の徒連ヽヽものい可にと弖 於本可多耳佐見多類ヽとや思布ら無 君許日わ […]
2024-03-21 / 最終更新日時 : 2024-03-21 タオ 感性豊かな才知 雨ふりて、つれづれなる日に(2)和泉式部日記から 2.身のあればこそ 釈文:「すきごとする人々はあまたあれど、ただ今はともかくも思はぬを、世の人はさまざまにいふめれど、身のあればこそ、と思ひてすぐす。」 選字は「春き許と寸る人々者阿ま多 あれと堂ヽ今者登毛か久裳於も八 […]