2024-10-28 / 最終更新日時 : 2024-10-28 タオ 感性豊かな才知 ほんの少しぬれただけ、手枕の袖を(5)和泉式部日記から 5.ほんの夢のような釈文:「ときこえたり。忘れじ、と言ひつるを、をかし、とおぼして、『夢ばかり涙にぬると見つらめど ふしぞわづらふ手枕の袖』」 選字は「ときこ江多利忘れし登言ひ川る越ヽか志とお本事弖夢盤可り涙爾ぬ類と見徒 […]
2024-10-27 / 最終更新日時 : 2024-10-28 タオ 感性豊かな才知 ほんの少しぬれただけ、手枕の袖を(4)和泉式部日記から 4.今朝のうちに釈文:「けさの間に今は消ぬらん夢ばかり ぬると見えつる手枕の袖」 選字は「遣佐農ま耳今者消ぬら无夢は可里 ぬ類と見盈徒る手枕の處傳」 鑑賞:「ぬる」は「濡る」と「夢」の縁語「寝る」をかける。「消ぬ」と「夢 […]
2024-10-26 / 最終更新日時 : 2024-10-26 タオ 感性豊かな才知 ほんの少しぬれただけ、手枕の袖を(3)和泉式部日記から 3.頼りにする人も釈文:「かくのみ言ふほどにや、頼もしき人もなきなめりかし、と心苦しくおぼして、『今の間いかが』とのたまはせたれば、御返し」 選字は「可具能三言本と耳や多能毛志支 人裳奈支那免利可し登心九流志久お本し天 […]
2024-10-25 / 最終更新日時 : 2024-10-25 タオ 感性豊かな才知 ほんの少しぬれただけ、手枕の袖を(2)和泉式部日記から 2.わざと冗談のように釈文:「耳にはとまらぬにしも侍らず。よし見給へ、手枕の袖忘れ侍るをりや侍る』と、たはぶれごとに言ひなして、あはれなりつる夜の気色も」 選字は「耳爾盤と万羅ぬ爾亭も侍ら春 よ志見多万遍手枕の袖王須連八 […]
2024-10-24 / 最終更新日時 : 2024-10-25 タオ 感性豊かな才知 ほんの少しぬれただけ、手枕の袖を(1)和泉式部日記から 1.とりとめのない歌を釈文:「はかなきこと聞こゆるも、心づきなげにこそおぼしたれ。いとほしく』と、のたまはすれば、『いかに侍るにか、心地のかき乱る心地のみして」 選字は「盤可奈支古と記こゆ流毛心徒支奈希二 こ處於本し多連 […]
2024-10-23 / 最終更新日時 : 2024-10-24 タオ 感性豊かな才知 手枕の袖・陰暦十月に(4)和泉式部日記から 4.なにか無性に釈文:「とのたまへど、よろづにもののみわりなくおぼえて、御いらへすべき心地もせねば、ものもきこえで、ただ月影に涙落つるを、あはれとご覧じて、『などいらへもし給はぬ」 選字は「と能多万遍登よ路つ爾ものみ王り […]
2024-10-22 / 最終更新日時 : 2024-10-22 タオ 感性豊かな才知 手枕の袖・陰暦十月に(3)和泉式部日記から 3.揺り起こして釈文:「あはれにおぼされて、女ねたるやうにて思ひ乱れてふしたるを、おしおどろかさせ給ひて、『時雨にも露にもあてでねたる夜を あやしくぬるる手枕の袖』」 選字は「あは連二於本されて女年多流やう爾て思比 み多 […]
2024-10-21 / 最終更新日時 : 2024-10-22 タオ 感性豊かな才知 手枕の袖・陰暦十月に(2)和泉式部日記から 2.そこはかとなく寒く釈文:「わざとあはれなることの限りをつくり出でたるやうなるに、思ひ乱るる心地は、いとそぞろ寒さに、宮も御覧じて、人の便なげにのみ言ふを、あやしきわざかな、ここにかくてあるよ、などおぼす。」 選字は「 […]
2024-10-20 / 最終更新日時 : 2024-10-21 タオ 感性豊かな才知 手枕の袖・陰暦十月に(1)和泉式部日記から 1.十月十日に釈文:「十月十日ほどにおはしたり。奥は暗くておそろしければ、端近くうちふさせ給ひて、あはれなることの限りのたまはするに、かひなくはあらず、月は曇り曇りしぐるるほどなり。」 選字は「十月十日ほと爾お者し多里奥 […]
2024-10-19 / 最終更新日時 : 2024-10-19 タオ 感性豊かな才知 宮様から代詠を頼まれて(8)和泉式部日記を書いて 8.生きていく甲斐が選字は「ありぬべくなん』とのたまへり。かく言ふほどに、一月にもなりぬ。」 選字は「あ利ぬ遍具奈无と能多万へ里 か九言布ほと耳一月爾茂奈りぬ」 鑑賞:「ありぬべくなん」前歌の下の句をうけて、生きているか […]