2024-08-03 / 最終更新日時 : 2024-08-04 タオ 感性豊かな才知 夜離れのわけと遠ざかる舟(1)和泉式部日記から 1.宮を頼みに釈文:「『かくなん言ふ』と聞きて、いと久しう、なによかよときこえさすることもなく、わざと頼み聞ることこそなけれ、時々もかくおぼし出でんほどは絶えであらんとこそ思ひつれ」 選字は「か九奈无言不と支ヽ傳意登日佐 […]
2024-08-02 / 最終更新日時 : 2024-08-02 タオ 感性豊かな才知 宮のお側ではうわさ話で(4)和泉式部日記を書いて 4.御門の車を釈文:「御門に車のありしを御覧じて、御消息もなきにこそあめれ。人おはしまし通ふやうにこそきこしめしげなり』など言ひて去ぬ。」 選字は「御門二 車の阿里亭を御覧志て御消息もな支 にこ處八あ免連人お者し万志通ふ […]
2024-08-01 / 最終更新日時 : 2024-08-01 タオ 感性豊かな才知 宮のお側ではうわさ話で(3)和泉式部日記を書いて 3.童たちの会話釈文:「小舎人童来たり。樋洗童例も語らへば、ものなど言ひて、『御文やある』と言へば、『さもあらず、ひと夜おはしましたりしに」 選字は「小舎人童来多り樋洗童例も語らへ盤 も能那と言悲て御文あ流とい遍者佐毛あ […]
2024-07-31 / 最終更新日時 : 2024-07-31 タオ 感性豊かな才知 宮のお側ではうわさ話で(2)和泉式部日記を書いて 2.軽々しい人のように 釈文:「『また治部卿もおはすなるは』など口口きこゆれば、いとあはあはしうおぼされて、久しう御文もなし。」 選字は「満多治部卿毛於者寸な流奈登口々 き故ゆ連八意と阿者ヽヽし有おほされて久しう御文もな […]
2024-07-30 / 最終更新日時 : 2024-07-31 タオ 感性豊かな才知 宮のお側ではうわさ話で(1)和泉式部日記を書いて 1.宮に仕える女房は 釈文:「宮も、言ふかひなからず、つれづれのなぐさめに、とはおぼすに、ある人々きこゆるやう、『このころは、源少将なんいますなる、ひるもいますなり』と言へば」 選字は「みや毛言布可ひ奈可羅春徒連ヽヽの […]
2024-07-29 / 最終更新日時 : 2024-07-30 タオ 感性豊かな才知 空ゆく月にさそはれて(4)和泉式部日記から 4.やはりすばらしいお方で釈文:「とぞある。なほいとをかしうもおはしけるかな、いかで、いとあやしきものにきこしめしたるを、きこしめしなほされにしがな、と思ふ。」 選字は「登所ある那本いと遠かしう毛於者志介 流可奈以可亭い […]
2024-07-28 / 最終更新日時 : 2024-07-30 タオ 感性豊かな才知 空行く月にさそはれて(3)和泉式部日記から 3.本当かどうか釈文:「とて帰らせ給ひぬるのち、ありつる御文見れば、『われゆゑに月をながむと告げつれば まことかと見に出でて来にけり』」 選字は「王れ由盈耳月越奈可無と徒希つ 麗者ま許とか度見二出傳ヽ来爾介里」 鑑賞:「 […]
2024-07-27 / 最終更新日時 : 2024-07-30 タオ 感性豊かな才知 空行く月にさそはれて(2)和泉式部日記から 2.心ならずも釈文:「あぢきなく雲居の月にさそはれて 影こそ出づれ心やはゆく」 鑑賞:「あぢきなく」はいやいやながら。女の歌の「空ゆく月」を「雲居の月」と言い換え、「月の影」から「影」を離して「心」に対する「身体」の意味 […]
2024-07-26 / 最終更新日時 : 2024-07-30 タオ 感性豊かな才知 空行く月にさそはれて(1)和泉式部日記から 1.子供のように釈文:人の言ふほどよりもこめきて、あはれにおぼさる。『あが君や』とて、しばしのぼらせ給ひて、出でさせ給ふとて」 選字は「人農言布ほとよ里茂こ免支亭あ八 連に於本さる阿可君や登天し盤志 乃本ら勢多ま比亭出傳 […]
2024-07-25 / 最終更新日時 : 2024-07-25 タオ 感性豊かな才知 「人は草葉の露なれや」など(5)和泉式部日記を書いて 5.試しに雨が 釈文:「こころみに雨も降らなん宿すぎて 空行く月の影やとまると」 選字は「こヽ露三耳あ免毛降ら奈无宿寸支天 楚羅遊久月能可希や登ま流と」 鑑賞:「空行く月」宮を月にたとえて女は歌を詠んだ。歌意は「ためしに […]