2024-12-30 / 最終更新日時 : 2024-12-30 タオ 感性豊かな才知 心ほぐれた宮と贈答歌「手枕の袖」と(1)和泉式部日記より 1.したり顔に釈文:「『けさしたり顔におぼしたりつるも、いとねたし。この童、殺してばや、とまでなん 朝日影さして消ゆべき霜なれど うちとけがたき空の気色ぞ』」 選字は「遣佐し多利かほ耳お本志多里徒る毛 いと年た亭こ能童こ […]
2024-12-29 / 最終更新日時 : 2024-12-29 タオ 感性豊かな才知 霜白き朝に童が遅れて(9)和泉式部日記から 9.もう怒らずに童にうちとけては釈文:「ときこえて、この童の『いみじうさいなみつる』と言ふがをかしうて、端に、『霜の上に朝日さすめり今ははや うちとけにたる気合みせなん』いみじうわび侍るなりとあり。」 選字は「度支こ盈て […]
2024-12-28 / 最終更新日時 : 2024-12-28 タオ 感性豊かな才知 霜白き朝に童が遅れて(8)和泉式部日記から 8.まんじりともせずに釈文:「げに、かれよりまづのたまひけるなめり、と見るも、をかし。『まどらまで一夜ながめし月見ると おきながらしも明かしかほなる』」 選字は「介耳か連よ梨ま徒の多万比希る奈免里 登見流毛越可し まと路 […]
2024-12-27 / 最終更新日時 : 2024-12-27 タオ 感性豊かな才知 霜白き朝に童が遅れて(7)和泉式部日記から 7.昨夜の月は釈文:「『昨夜(よべ)の月はいみじかりしものかな』とて、『ねぬる夜の月は見るやとけさはしも おき居て待てど問ふ人もなし』」 選字は「昨夜の月者以みし可梨志毛 能可奈度て 『年ぬる夜農月は見るやと介佐者し裳 […]
2024-12-26 / 最終更新日時 : 2024-12-26 タオ 感性豊かな才知 霜白き朝に童が遅れて(6)和泉式部日記から 6.お召しがあったのに釈文:「もて行きて、『まだこれよりきこえさせ給はざりけるさきに召しけるを、今まで参らず、とてさいなむ』とて、御文取り出でたり。」 選字は「もて行支天またこれよ里き故えさ勢多 ま者沙里希る佐支耳召し介 […]
2024-12-25 / 最終更新日時 : 2024-12-26 タオ 感性豊かな才知 霜白き朝に童が遅れて(5)和泉式部日記から 5.宮のご機嫌悪く釈文:「とのたまはせたる、今ぞ人参りたれば、御気色あしうて問はせたれば、『とく参らでいみじう、さいなむめり』とて取らせたれば」 選字は「登乃多まはせ多類今曽人参利多れ者御気色 あし有傳と盤せ堂れ者と具満 […]
2024-12-24 / 最終更新日時 : 2024-12-24 タオ 感性豊かな才知 霜白き朝に童が遅れて(4)和泉式部日記から 4.つまが恋しくて釈文:「ときこえたり。ねたう先ぜられぬる、とおぼして、『つま恋ふとおき明かしつる霜なれば』」 選字は「とき故盈多里年たう先せられぬるとおほ志て つ万恋布と於支明閑し徒る霜な連八 」 鑑賞:「ねたう」女が […]
2024-12-23 / 最終更新日時 : 2024-12-23 タオ 感性豊かな才知 霜白き朝に童が遅れて(3)和泉式部日記から 3.袖にも霜が釈文:「手枕の袖にも霜はおきてけり けさうち見れば白妙にして」 選字は「手枕の楚傳耳毛霜者於支て遣梨 希佐う遅見れ者し路多遍爾志天」 歌意は「今朝ふと目をやると、一面まっしろで涙でぬれた私の手枕の袖にも、霜 […]
2024-12-22 / 最終更新日時 : 2024-12-22 タオ 感性豊かな才知 霜白き朝に童が遅れて(2)和泉式部日記から 2.童は釈文:「『童、参りたりや』と問はせ給ふほどに、女も、霜のいと白きに、おどろかされてや」 選字は「童まゐ利多里やとヽ盤 せ給布ほと耳女も霜のいと白支におと路可さ 連てや」 鑑賞:「童、参りたりや」宮がいつも女の下へ […]
2024-12-21 / 最終更新日時 : 2024-12-22 タオ 感性豊かな才知 霜白き朝に童が遅れて(1)和泉式部日記から 1.月夜が澄んで釈文:「その夜の月の、いみじうあかくすみて、ここにも、かしこにも、ながめ明かして、つとめて例の御文つかはさんとて」 選字は「所の夜農月能意みしう阿閑久須三てこヽ 耳毛かしこ爾裳那可免あ可志て徒とめて 例の […]