2025-04-28 / 最終更新日時 : 2025-04-28 タオ おとなの楷書と草書 智永千字文の筆つかいにみる(16)楷書と草書 16.民をいつくしみ釈文:「愛育黎首」書き下し文は「黎首を愛(いつく)しみ育(はぐ)くみ」 鑑賞:「黎首」黎(くろ)い首、民衆のこと。育は養うことである。黎は大衆のことで、黒いことでもある。民の首が黒いのをいう。 周の文 […]
2025-04-27 / 最終更新日時 : 2025-04-27 タオ おとなの楷書と草書 智永千字文の筆つかいにみる(15)楷書と草書 15.縦画からむすぶ「平」:楷書では横画の方向はほぼ右上りであるが、草書では一画めは右下がりである。 二画めの横画は右上りでその勢いをうけて縦画へつなげる。二画めの右上りがかなり強いので、左から右へそらして傾斜させ、文字 […]
2025-04-26 / 最終更新日時 : 2025-04-26 タオ おとなの楷書と草書 智永千字文の筆つかいにみる(14)楷書と草書 14.垂拱釈文:「垂拱平章」鑑賞:「垂拱」衣の袖を垂れ、手をこまぬくの意。何もしないで傍観すること。 「平章」ひとしく明らかに民を治めること。天子が上で垂拱していると、下では人々が平和に徳のある生活をおくる。 これは堯・ […]
2025-04-25 / 最終更新日時 : 2025-04-25 タオ おとなの楷書と草書 智永千字文の筆つかいにみる(13)楷書と草書 13.縦画のあじわい「坐」:二画から受けて三画目がとても自然に引かれている、あたたかみのある線に着目したい。 「問」:起筆は上の文字から受けて、筆管を立ててしっかりと打ち込み、筆鋒をひらく。開いた筆鋒をすぐに右まわりをし […]
2025-04-24 / 最終更新日時 : 2025-04-24 タオ おとなの楷書と草書 智永千字文の筆つかいにみる(12)楷書と草書 12.道を問う釈文:「坐朝問道」書き下し文は「朝に坐(い)て、道を問ひ」 鑑賞:天子は坐って政務をとり、国の中に道を問い求めた。昔、漢の文帝は全ての群臣に老子の五千言を説かせた。河上公が『老子』に詳しいと聞き、帝は彼を召 […]
2025-04-23 / 最終更新日時 : 2025-04-23 タオ おとなの楷書と草書 智永千字文の筆つかいにみる(11)楷書と草書 11.發と湯「發」:草書は左右の払いの筆法がある。穏やかな表情をみせているが、ゆるやかなリズムの中に深い余韻が伝わるようである。楷書の「發」は現代表記では「発」と書くがこれは「發」の省略体である。 「湯」:草書の氵は小さ […]
2025-04-22 / 最終更新日時 : 2025-04-22 タオ おとなの楷書と草書 智永千字文の筆つかいにみる(10)楷書と草書 10.周の武王や釈文:「周發殷湯」書き下し文は「周の發や殷の湯」 鑑賞:「周發」は周の武王のこと。「殷湯」は殷の湯王。殷の紂王は無道の王で、国の政治には無関心だった。妃の言葉に惑い、国の政治を混乱させた。集の文王、第二子 […]
2025-04-21 / 最終更新日時 : 2025-04-22 タオ おとなの楷書と草書 智永千字文の筆つかいにみる(9)楷書と草書 9.弔と罪釈文:「弔民伐罪」書き下し文は「民を弔(あわれ)み罪を伐(う)ったのは」 「弔」:草書では右に旋回してから縦画に移り運筆する。右旋回の余白を生かした、おおらかな筆つかいを心がけたい。 「罪」:上部のあみがしらは […]
2025-04-20 / 最終更新日時 : 2025-04-20 タオ おとなの楷書と草書 智永千字文の筆つかいにみる(8)楷書と草書 8.こざと偏と广「陶」こざと偏は小さく、旁は大きくつくる。旁の右旋回を大きくして、その中に「缶」をゆとりをもって収めるようにする。 「唐」左に払った广は折り返して右へ移るけれども、ごく自然な折り返しで、てらいがない。楷書 […]
2025-04-19 / 最終更新日時 : 2025-04-20 タオ おとなの楷書と草書 智永千字文の筆つかいにみる(7)楷書と草書 7.くに構えくに構えを智永では第一角と第二画はしっかりと打ち込み左旋回、第二画も悉皆と打ち込み右旋回をする。各々の起筆は接触させずに空間をとる。 「國」ではくに構えの左右の余白の取り方、バランスに注目したい。楷書の終画は […]