和泉式部日記を書く・冬(1)

1.とやま吹く
釈文:「とやま吹く 嵐のかぜの音聞けば まだきに冬の 奥ぞ知らるる」

選字は「とや万布久あ羅志能可世農於と幾け盤 満多幾二ふ遊乃お具楚し良流る」

歌意は「里に近い山すそあたりを吹く嵐の音を聞くと、まだ冬になったばかりなのに、先が思いやられる」

鑑賞:「とやま」深山に対する外山。里近い山。「まだきに」早くも、まだその時期でないこと。

参考文献:和泉式部日記 和泉式部集 野村精一校注 新潮社