宮の破格な待遇に(4)和泉式部日記から

4.おひるも
釈文:「ひるも三たび四たびおはしますなり いとよく、しばしこらえきこえさせ給へ、あまりものきこえさせ給はねば などにくみあへるに、御心いとつらうおぼえ給ふ。」

選字は「飛流毛三多比四多日於者しま須奈りいとよ久志 盤志こら(事)記こえ佐せ給部あまり毛の支故えさ勢給者年八 なとに具三阿へる爾御心いとつらう於本え給不」

鑑賞:「あまりものきこえさせ給はねば」あまり何にもおっしゃいませんから。

参考文献:和泉式部日記 和泉式部集 野村精一校注 新潮社