院の御所にて参賀の儀式(2)和泉式部日記から

2.恥じる思い
釈文:「うつくしげにて、多くの人にすぐれ給へり。これにつけてもわが身恥かしうおぼゆ。上の御方の女房、出で居て物見るに」

選字は「ヽ(う)都具し希二 傳多久の人二春九連給へ里こ禮耳つ介て 裳王か身恥可しう於本ゆ出傳居て物見る 耳」

鑑賞:「わが身恥かしうおぼゆ」女が宮より年上なのを恥ずかしく思う。明けて宮は二十四歳である。

参考文献:和泉式部日記 清水文雄校注 岩波文庫