荻の葉擦れの音を(4)和泉式部日記を書いて

4.訪れる人もない家で
釈文:「かれはててわれよりほかに問ふ人も あらしの風をいかが聞くらん」

鑑賞:「あらし」を「嵐」と「あらじ」とにかける。

歌意は「草木が枯れてしまって、私の他に誰も訪ねる人がいないと思われる宿で、嵐の風をどのように聞いているだろうか。」

参考文献:和泉式部日記 清水文雄校注 岩波文庫