宮の疑念と女の逡巡(10)和泉式部日記より

10.私の心をお見せして
釈文:「なほいと苦しうこそ。いかにもありて御覧ぜさせまほしうこそときこえさせたれば」

選字は「奈ほ意と苦しう こ所い可耳毛阿利弖御覧せ佐世まほ し有許そ登支こ盈沙多れ盤」

鑑賞:「いかにもありて御覧ぜさせまほしうこそ」なんとかして宮さまに私の心をお見せしとうござます。『応永本』による。底本は「ごらんさせ」

参考文献:和泉式部日記 清水文雄校注 岩波文庫