智永千字文を読み書いて(9)草書の手本に

9.官に鳥の名をつけた
釈文:「鳥官人皇」
書き下し文は「鳥の官 人のおおきみなり。」

鑑賞:「鳥官」少コウ(古代の伝説上の帝王)のつけた官名。ここでは転じて少コウをさす。

「人皇」は三皇(天皇・地皇・人皇)の一つ。古代の伝説上の帝王。ここでは三皇を代表している。

『春秋左氏伝』によると、「少コウの位に立つや、鳳凰たまたま到。故に鳥を以て官に名づけ、鳥師と為す。」

参考文献:千字文 小川環樹他編 岩波文庫