雁塔聖教序と集字聖教序(11)臨書して
11.行書の皇帝
「皇」:上部の「白」は中心から左右に横画の長さを変えている。また横画の間隔は不等分割となっている。
「帝」:下部の巾部は軽く、上部はやや重い。巾の位置は、右寄りにして、均衡を保っている。終筆の処理にも注意が必要である。また、横画と縦画による余白の具合にも留意する。
行書では特に文字がすわらないように、リズムと動きが大切である。そのため、横画が連続するところでは傾きを変えたり、間隔を同じにしない、など結構に気を配る必要がある。
参考文献:集字聖教序 天石東村編 二玄社