秋八月になり、石山参籠へ(4)和泉式部日記を書いて

4.文を書き直して
釈文:「御文書かせ給ひて、たまはせて、石山に行きたれば、仏の御前にはあらで、古里のみ恋しくて、かかるありきもひきかへたる身のありさま、と思ふに」

選字は「御文書ヽせ多まひて多万盤勢亭石山に行支 堂れ者仏の御前爾盤阿らて古里能三恋し九 亭かヽ類あ里きも比支可遍多流身農あ利 さ万登思布に」

鑑賞:「御文書かせ給ひて」女が石山へ行ったと聞き、改めて文を書き直した。「古里」長年住み慣れた場所。ここでは京。

参考文献:和泉式部日記 和泉式部集 野村精一校注 新潮社