蘇軾の細楷を臨書して(2)懐素自叙より

2.然れども

釈文:「然恨未
    能遠覧前人之奇迹。所見甚浅。」

書き下し文は「然れども未だ遠く前人の奇迹を覧(み)る能わず、見る所 甚だ浅きを恨む。」

鑑賞:「覧」の原文は「睹」。視線をある一点に集めるの意味。
   「奇迹」常識では考えれないような不思議な現象や出来
    事。神わざ。この場合は古の人々の書跡をさし、自分が
    到達していないことを残念に思っている。

参考文献:蘇軾集 二玄社