自分の存在を忘れる(3)荘子・物を斉しくする
3.肉体は枯れ木のように
「顔成子游、立
侍乎前、日、何居乎、形固可使如
槁木、而心固可使如死灰乎」
読み下し文は、「顔成子游、前に立侍し、曰く、何居ぞや、形は固より槁木の如くならしむべく、心は固より死灰の如くならしむべきか。」
現代語にすると、門人の顔成子游がその前に立ってひかえていたが、こう言った。「どうなさったのですか。肉体はいうまでもなく枯れ木のようにすることができるし、心はもちろん冷めた灰のようにすることができるとは、このことでしょうか。
「形は固より・・・、心は固より・・・」:老子の言葉として『文子』に見える比喩であるが、諺のように用いていると考えられる。
今回は、行書を主として書作しました。
参考文献:荘子 金谷治訳注 岩波書店