和泉式部日記を書く(六十六)-くらきより-(2)

2.くらき道に
釈文:「くらきより くらき道にぞ いりぬべき はるかに照らせ 山の端の月」

選字は「久羅きより 倶ら支道耳處い利ぬ邉支 盤流可爾傳らせやま農端の徒支」

鑑賞:『拾遺集』哀傷に、雅到女式部の名で入集して署名。「くらきより・・・」『法華経』化城喩品「従冥人於冥」による。

歌意は「いま闇の中を歩んでいる私を、どうかはるか彼方からでも、あの山の端の月のように照らす真如の光でお導きください。」

参考文献:和泉式部日記 和泉式部集 野村精一校注 新潮社