和泉式部集を書く-春-(1)

1.はるがすみ
釈文:「はるがすみ たつやおそきと 山がはの 岩間をくくるおと聞こゆなり」

選字は「はる可須三多都やお處支登山か者の 岩間を具ヽ流於ときこ遊奈里」

歌意は「もう立春。春霞が立つやいなや、山の谷間を流れる岩の間を通って流れる音が聞こえる。」

鑑賞:「たつやおそきと」通例では「たつやいなや」。「春」が立つと「霞」が立つをかける。

参考文献:「和泉式部日記 和泉式部集 野村精一校注 新潮社