藤原佐理書状(18)離洛状を臨書して

18.五月十九日
釈文:「五月十九日旅士 謹上」

鑑賞:「五月十九日」勢いに乗った連綿の流れが心地よい。徐々に字幅を広くしてから「九」の下にごく小さく「日」を書いている。

「旅士」渇筆ながら食い込むような書線が変化に富んでいる。「旅」の旁の終画を右へ張り出して「士」を「旅」の真ん中ではなく、やや右へ書き行の動きを出している。

参考文献:藤原佐理集 二玄社